複数のメーカーのカメラを使っているのですが、各メーカーごとのソフトを使うと使い方も違いますし管理も一元化できません。ですが、Photoshop Lightroom(以下Lightroom)を使えば現像環境を統一することができます。また、作品によってPhotoshopを使う場合があるのですが、Lightroomなら画像のクオリティが高いままPhotoshopへ引き渡しができますので重宝しています。
最初の頃、自分も含めて周りのカメラ仲間でRAW現像をしている人が少なかったんです。その中で写真が劇的に変わった友人がいて、「あれ?急にうまくなったね!?」と仲間内で話題になりました。その友人に話を聞くとLightroomでRAW現像をしたとのこと。そしてRAW現像のプロセスが大事なことなんだなと知り、Lightroomを使い本格的にRAW現像をはじめました。
パッと決まれば30分も掛からない場合もありますが、通常は2~3時間かけて現像しています。その後、一晩置いて次の日に写真を見て気になれば修正を加えていきます。同じ写真を見続けていると感覚が麻痺してしまい悪いものが良く見えてしまったりするので、時間を空けて作業するようにしています。
多少暗く写っていてもLightroomでRAW現像をすれば明るくしてディテールを出すことができます。逆に白飛び(明るく写りすぎて白の階調が無い状態)してしまうと、ディテールを引き出すのは難しいので、白飛びを避けるよう常にアンダー気味に撮影をするようにしています。ホワイトバランスなどもRAW現像で自由に設定できますので、カメラの設定は気にせず撮影しています。乱暴な言い方ですが、ある程度適当に撮影してもLightroomがあればどうにかなると思っています(笑
良く使っています。特にハイライト。マイナス側に調整することで白飛びしそうになっている部分のディテールを引き出すことができます。この機能は本当に良く使っていますね。
ほとんど撮影時のままの設定が多いですが、メニューの設定にある「自動ホワイトバランス」を使うことがよくあります。この機能はとても正確で重宝しています。僕は春に桜の写真をよく撮るのですが、夜桜の写真などはこの自動調整一発でバッチリ決まります。また、写真をワザと青っぽく仕上げたりする場合などは、色温度も使用しています。
レンズフードのケラレ(レンズフードなどが写真の周辺に写り込んでしまう状態)などを消したり、ゴミ取りなどに使用しています。Photoshopも使っていますが、よほど細かい部分の修正ではない限りLightroomのみで作業をすませています。
シャープとノイズ軽減もとてもよく使う機能です。僕はシャープを強くかけてカリカリに仕上げるのが好きなんですが、シャープを強めるとどうしてノイズが強まってしまいます。そこへノイズ軽減を使ってバランスよくノイズ除去することで、シャープながらノイズを抑えた作品に仕上げることができます。
僕にとってはマストな機能ですね。レンズプロファイルも使いますが、5のバージョンアップでUprightの補正がかなり強力になりましたよね。僕はLightroomを3から使用していますが、5のバージョンアップで一番良かった機能ですね。
段階フィルターや円形フィルターを使ってシャープや明瞭度をかける範囲を調整したり、部分的な色味の調整を行ったりしています。また、円形フィルターを使って周辺減光の処理も行っています。周辺減光に関してはレンズ補正に専用の機能がありますが、中心点の移動ができないので、位置を調整したい場合は円形フィルターを使いますし、レンズ補正と二重で使う場合もあります。
カーブを触って調整するのが普通だと思いますが、Lightroomの場合は画像のポイントを選択して調整ができるので直感的で良いです。
Lightroomにデフォルトで入っているプリセットを使っています。プリセットで方向性を決めて、その後に細かい調整をして作品として仕上げたりもしています。海外などでフリーのプリセットも出ていますが、種類がありすぎてどれが自分のスタイルにあったものかを判断できず、まだあまり使っていません。
あと、自分のオリジナルのプリセットは作っていません。僕の場合、毎回現像の方法が異なってしまうので、プリセットにしにくいのです。正直な話「もう一度同じ現像をしてください」と言われても、自分でもどこをイジったのか覚えてないので、同じ現像は二度とできませんね(笑
僕は風景の写真に別撮りした人の写真を点景として合成した作品などを作っています。その合成作業にはPhotoshopを使っています。
プラグインは使っていませんが、現在モノクロ用のプラグインで「Nik Collection」の「Silver Efex」を知人に薦められており、興味があります。
ノイズ除去、レンズ補正、円形フィルターです。
特にありません。僕はあるものに合わせて使っていくタイプなので、「なんでこの機能ないんだよ」とはならないんですよね(笑)
現像に凝らない作品が、もち味の人は使わなくても良いと思いますが、現像で追い込みたい方にはお勧めします。僕の場合はLightroomが無ければ写真を作品として出すこともないでしょうね(笑 撮って出し(自分でRAW現像などは行わずカメラ内で生成されたJPEG画像)ではちょっと眠い写真(コントラストが低くハッキリしない写真)ばかりになってしまいます。
僕はLightroomを使って、写真をどういった仕上がりにしていくかを考えながら作業しています。現像していく中で写真がだんだん良くなっていき、作品として完成していく時が一番楽しいです。そして、そうやって仕上げた自分の作品が写真の審査制サイトなどで評価されるのが楽しいです。まあ、ほとんど自己満足の世界ですね(笑