私のワークフローはブラケット撮影にて複数枚撮影した写真をRAW現像し、その後HDR合成、最終的にPhotoshopでレタッチをして仕上げています。その為、同じアドビさんのアプリケーションであるPhotoshop Lightroom(以下Lightroom)を使った方がスムーズに作業ができます。また、最初はカメラ付属のRAW現像ソフトを使っていましたが、ノイズ除去とシャープネスが両立しにくいんですね。夜景撮影の長秒露光をするとノイズが多く出た写真が多いのですが、そのノイズを取ろうとするとメリハリの無い平坦な画になってしまいます。逆にカリッっとした絵にしようとしてシャープを上げるとノイズが強く出てしまう。Lightroomはそのバランスをうまく取ることができます。
あと、私はPENTAX、富士フイルム、オリンパス、キャノンと様々なメーカーのカメラを使っているのですが、Lightroomであれば現像環境を統一することができるので、その点もポイントです。
私の周りで凄い写真を撮っている人の多くが、Lightroomを使っていたからです。
1枚の写真を作るのにブラケット撮影で露出違いを5枚RAW撮りします。そこから現像時に露出を増減したものを2枚作り、計7枚を現像することが多いのですが、この作業に20~40分かけています。その後、HDR合成を行い、最終的にPhotoshopで1時間程度かけてゴミ取りや色調整などのレタッチをしています。
Lightroomならあまり設定を気にせずラフに撮影しても、現像時に修正が可能です。白飛び(明るく写りすぎて白の階調が無い状態)しないようアンダー気味に撮影しておけば、Lightroomでどうにでもなると思ってますね(笑
ホワイトバランスはよく使っています。夜景写真の際には色温度を青い方に振ることが多いですね。また夕景の場合は赤に振っています。
先ほどお話したように良く使っています。夜景の場合はノイズとシャープのバランスを取らないと良い仕上がりになりませんので、この機能は特に気を使って作業しています。また、夜景だけではなく人物などを撮ったときの、肌の質感のディテールとノイズのバランスを調整する時にも重宝しています。
レンズ補正はHDR合成の前に補正をかけてしまうと、各画像ごとに微妙にズレが生じる可能性があるので、Lightroomでは補正はしません。HDR後にPhotoshopで補正をしています。
私は白黒の写真も撮るのですが、その際にはカラープリセットのブリーチバイパスをよく使っています。ブリーチバイパスで現像した写真をHDR化すると、昔の市川崑監督作品のような「銀残し」の雰囲気を出すこともできます。
HDR合成後に歪み補正やゴミ取り、色調整などのレタッチにPhotoshopを使っています。
Lhigtroomではホワイトバランスとノイズ・シャープネスのバランス取りがほとんどですので、プラグインは使っていません。
やはり、ディテール調整のシャープとノイズ除去ですね。
私は富士フイルムのカメラも使っていますので、「X-Trans CMOS」への対応は嬉しかったですね。あとシグマのカメラも使っていますので「Foveon X3F」へ対応していただけると嬉しいですね。
夜景撮りをしている人にはお勧めしたいですね。おそらくみなさんノイズとシャープネスのパランスを取るのに苦労してると思います。HDRを使ってこういった写真を撮る方はみんな悩んでいると思いますので、Lightroomをお勧めしたいです。
私は仕事で20年近くPhotoshopを使ってきましたが、Lightroomは約2年前から使い始めました。Lightroomを使う前はノイズなども酷く東京カメラ部さんに投稿できるレベルの作品ではありませんでした。
JPEG撮って出しの画像をPhotoshopで調整をかけていくと、色も破綻してきますしノイズも出てきてしまいます。更にそれをPhotoshopで補正しようとしても中々うまくいきませんでした。ですがLightroomを使ってRAW現像の段階で調整をかければ、ノイズを抑えつつもディテールをシャープに仕上げることができます。
そしてLightroomとPhotoshopを使ったHDR合成のワークフローが確立するようになってから東京カメラ部さんに投稿するようになり、10選に選んでいただくこともできました。
いまはあくまでHDR化が前提の作品を作っていますが、今後はLightroomの様々な機能を使ってRAW現像だけで仕上げた作品も作ってみたいと思っています。
ブラケット撮影で-3 -1.5 標準 +1.5 +3 での5段階を撮ります。
色温度は3800程度にし、ノイズとシャープを調整します。また、5枚ブラケットでは明暗レンジが足りない場合などに露出補正した画像を追加します。今回の場合は-3と-1.5 、+3と+1.5の間を現像して合計7枚の画像を現像しています。
現像した7枚の画像をHDRソフトで合成。HDRソフトによっては極端にディテールを強調したり、彩度を強調したりするのがありますが、私は単純に露出のみを合成し、ダイナミックレンジを広げています。HDRソフトはPhotomatix Proを使っています。
HDR合成後にPhotoshopで歪みや色味などの調整をして完成です。
基本的に1と同様の流れとなります。撮影はブラケット撮影で-3 -1.5 標準 +1.5 +3 での5段階を撮ります。
色温度はやはり青目に調整し、ノイズとシャープを調整。こちらの作品では露出違いの画像は追加せず5枚の現像としています。
現像した5枚の画像をPhotomatix ProでHDR合成。
最後にPhotoshopで歪みや色味などの調整をして完成。